地震から4年。
高校を卒業してから4年が経ったってことなんだね。
あのときのことは、今でもしっかり覚えています。
中期の受験と、前期の合格発表を終えて、進路の決まらない私を、母と妹がそれとなくフォローしてくれていたときのことでした。
北海道の私の家も、それなりに揺れて、どこが震源なんだろうねって言いながらテレビをつけて、何かおかしいぞって。
震度7だって、聞いたこともなかった。
数十分後には、あっという間に津波が。
もちろん、ただただテレビを見続けることしかできなかった。
津波が街を飲み込んでいく様子は、まるで映画を見ているようで。
そのあとも繰り返し繰り返し流れる津波。
まだ車だって走ってるのに、間に合わないよ。
もっと早く逃げて。早く早く。
って思いながら、テレビを見ることしかできなかった。
その夜は、爆発のあった原発の様子をネットを通じたテレビで、ずっと見てた。
わからないけど、一睡もできなかった。全然眠さを感じなかった。
自分が何かできるわけじゃないけど、寝られなかった。
本当に人間の無力さと、愚かさを感じた日だった。