香港中文大学のカレッジ制度について
- 中文大学には9つのカレッジがある
- 伝統ある4つと新しい5つ
- 各カレッジの団結力は、非常に強い
日本の大学生にとってはちょっとなじみのない、中文大学のカレッジ制度について紹介します。
カレッジ制度を一言で説明すると、寮生が対抗して戦ったりしない、ハリーポッターのグリフィンドールやスリザリンのようなものです。(知らない人、ごめんなさい)
中文の学生は全員、いずれかのカレッジに所属しています。
ご存知の通り、香港はもともとイギリスの植民地だったので、このような名残が残っていると思われます。
ただ、ここ中文の学生に聞くと、香港の中でもここの大学だけがカレッジ制度を持っていると言っていたので、香港でもこの形態は珍しいそうです。
香港中文大学のカレッジは、全部で9つです。
昔からある伝統的なものが4つと、新しくできたものが5つです。
全体像はこんな感じです。横向きでごめんなさい。
ちなみに、このトートバッグは、大学のお店で30$で売ってます。
私は毎日使ってます。
では以下に、各カレッジの名前と一言コメントをつけていきます。
伝統的なカレッジ。いろんな意味で歴史を感じます。
- 逸夫(Shaw)College:たしか一番歴史あるカレッジです。駅からはそれなりに遠いです。私は訳あって初日の夕食(麻婆豆腐)をこのカレッジで食べたのですが、正直イマイチでした。
- 聯合(United)College:山の上です。夜景は最高です。UCの図書館はオーディオ系が充実しているので人気です。UCの講義棟では、語学の授業(日本語など)が多く行われています。
- 新亞(New Asia)College:同じく山の上です。UCの隣です。噴水のようなものがあり、カップルのよく出没するスポットになっています。カレッジの雰囲気はのんびりしています。サルや猫など、動物が多数います。
- 崇基(Chang Chi)College:山の下、駅のすぐ近くです。YIAという多くの講義が行われる講義棟に一番近いカレッジなので、ここの食堂はお昼時になると、非常に混みます。社会学部の棟もこのカレッジの中(近く?)にあるので、CC(Chang Chi)の図書館には社会学系の蔵書が多いように思われます。
新しいカレッジ。どこもとっても綺麗です。
- 伍宜孫(Wu Yee Sun)College:オリエンテーション時に四日間滞在。すごく綺麗だった。ここのcanteenは夜中の2時までやっているので、晩ご飯を食べ損ねたときは是非。ただ、ピーク時を過ぎると、基本おかゆです。
- 和聲(Lee Woo Sing)College:ご飯が美味しい。ピザが食べられるのは結構珍しい。canteen(食堂)からの眺めも良し。
- 晨興(morning side)College:canteenがすごくおしゃれ。でもちょっと高い。
- 善衝(S.H.Ho)College:ここのcanteenは、ファーストフードのお店が提携してるらしいです。だからまあまあ美味しいし、量も多いと思います。あと、スタバがあります。
- 敬文(C.W.Chu)College:山の向こう側です。私の中で一番存在感がありません。昨年(2013年)にできたばかりで、一番新しいです。うらやましい。ここのcanteenだけ行ったことがありません。
自分のカレッジ以外は、canteenの情報ばかりになってしまいました。
実際食堂くらいしか用がないです、ごめんなさい。
ちなみに、各カレッジごとにさまざまなイベントごとを開催するなど、団結力は非常に強いです。
留学生であっても、同じカレッジや同じ寮というだけで、結構仲良くなれたりします。
この他に、主に留学生が滞在するI-houseなるものもあります。
I-houseはどのカレッジでもないので、I-houseの学生も、どこかのカレッジに割り当てられることになっています。(ex.住んでいるのはI-house,カレッジはUCなど)
ちなみに私はUC(United College)に所属しています。
おまけ。
夜に勉強した帰りに、山の上から大学のメインキャンパスを撮影した写真です。
香港は、町の中心部でも、中文大学のような田舎でも、どこでも夜景が本当に綺麗なんです。
でも、香港人曰く、「一つ一つの窓が小さくて部屋がたくさんあるから、それらがそれぞれ光って綺麗に見えるんだよ」ということらしく、それを聞いてから若干複雑な気持ちもありますが、やっぱり綺麗なものは綺麗なのです。